2025年度 研究スタートアップ助成制度 採択者のご紹介
このたび、一般社団法人日本キャリア・カウンセリング学会が主催する「2025年度 研究スタートアップ助成制度」において、厳正なる審査の結果、以下の研究課題が採択されましたので、ご報告いたします。
本制度は、研究経験の極めて少ない正会員によるキャリアおよびカウンセリングに関する研究活動の開始と促進を目的として本年度より実施しております。初年度より多数のご応募をいただきました。書類選考および審査委員による慎重な審査を経て、以下の方が採択されました。
採択者

氏名:中山 賢二(なかやま けんじ)氏
所属:筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター 客員研究員
研究課題(申請時):「管理職の1on1ミーティング行動が従業員のワーク・エンゲイジメントおよびキャリア自律に及ぼす影響」
研究課題:「直属上司の1on1ミーティング行動が部下のワーク・エンゲイジメントおよびキャリア自律に及ぼす影響」
研究概要:近年、従業員のエンゲイジメントやキャリア自律、部下育成などの観点から、1on1ミーティング(以下、1on1)が注目されている。本研究では、筆者が作成した1on1行動尺度を基に、従業員・部下の視点から直属上司の1on1行動を測定する尺度を再検討する。さらに、上司の1on1行動が部下のワーク・エンゲイジメントとキャリア自律に及ぼす影響を明らかにする。
中山氏の研究は、企業内キャリアに関する現代的課題に着目し、統計学を用いた実証的研究であることが評価されました。今後の研究の進展と成果に、学会としても大いに期待しています。なお、本研究の成果は、助成期間が終了する次年度以降に発表される予定となっております。
引き続き、日本キャリア・カウンセリング学会では研究活動の支援を通じて、学術の発展と実践の促進による社会貢献に取り組んでまいります。