2023/11/05(日) コラボレイティブ・カウンセリング入門 ~協働関係の中で紡ぐ会話術~
1.研修内容
カウンセリングとは、単なる技法の集まりではではなく、首尾一貫した価値観によって統合され、即興的に実践していく必要があります。首尾一貫した価値観とは、単に人の行動、認知、生育歴、または問題解決のことではなく、これらさまざまなこと取り組むときに、何を大切にするのかということです
『協働するカウンセリングと心理療法』(2013)を著したデヴィッド・パレは、相手と協働関係を維持しながら、ケアの倫理に沿って、会話を進めていくことの重要性を示しています。
本ワークショップにおいて、パレの本書をベースにしながら、カウンセリングで大切にする価値観について検討し、カウンセリングの会話をどのように進めて行くのかについて検討していきます。今まで学んできたカウンセリングの技法が、協働関係に基づいて見直されることによって、より生き生きとしたものになって欲しいと願っています。
講義だけでなく、講義をめぐって小グループでディスカッションを重ね、カウンセリングのデモンストレーションやワークによって理解を深めていきます。
※ 参考図書:
デヴィッド・パレ『協働するカウンセリングと心理療法――文化とナラティヴをめぐる臨床実践テキスト』2021年 新曜社
国重浩一『もう一度カウンセリング入門――心理臨床の「あたりまえ』を再考する」2021年 日本評論社
2.講師
国重 浩一 氏
(経歴)
1964 年、東京都墨田区生まれ。
ニュージーランド、ワイカト大学カウンセリング大学院修了。
日本臨床心理士、ニュージーランド、カウンセラー協会員。
鹿児島県スクールカウンセラー、東日本大震災時の宮城県緊急派遣カウンセラーなどを経て、2013年から2023年までニュージーランドに在住。2023年9月に日本に拠点を移す予定。
同年に移民や難民に対する心理援助を提供するための現地NPO 法人ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランドを立ち上げる。2019 年には東京に一般社団法人ナラティヴ実践協働研究センターの立ち上げに参加。
著書に、『ナラティヴ・セラピーの会話術」(金子書房)、『震災被災地で心理援助職に何ができるのか?」(編著、ratik)、『どもる子どもとの対話』(共著、金子書房)、 『ライフデザイン・カウンセリングの入門から実践へ』(編著、遠見書房)『ナラティヴ・セラピーのダイアログ』(編著、北大路書房)、『ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BOOKⅠ』、『ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BOOKⅡ』((北大路書房)、『もう一度カウンセリング入門』(日本評論社)。
訳書に、モンクほか(編) 『ナラティヴ・アプローチの理論から実践まで」、ウィンズレイド&モンク(著) 『ナラティヴ・メディエーション」、ホーキンズ&ショエット『対人援助職のためのスーパービジョン』(ともに共訳、北大路書房)など。
3.研修日時
2023年11月5日(日)9:30~16:30
4.研修場所
オンライン研修(ZOOM)
URL は、参加者に研修日の数日前までに別途お知らせいたします。
※ 全体での対話やグループワークが多い構成です。ビデオカメラは原則オン、集中して発話できる環境からのアクセスをお願いします。
5.研修参加費
会 員 8,000 円
非会員 13,000 円
6.定員
40名程度(先着順、支払い完了者優先)
7.研修会参加申込方法
以下のURLからお申し込みください。
https://jaccws-231105.peatix.com/
ミーティングURL送信後のキャンセルはできかねますので、ご了承ください。
当日使用のZoomミーティングのURLや当日の配布資料等をPeatixを通してお送りしますので、研修の
受講終了まで解約はされないでください。
※臨床心理士の更新ポイントは付与されません。
8.申込・振込み期限
10月31日(火)
※早めのお手続きをお願いします。